テーブルをきれいにする実験をして下さった、Mさん(26歳)。秘書。
Mさんのことは、わたしの著書「テーブルをきれいにするだけで幸運がやってくる!(マキノ出版)のなかで紹介しました。一部を抜粋しながら、わたしがどのようにMさんと向き合ったかについて書きます。

1: 恋人との別れ、職場のいじめ

2:片づけられない女を卒業

3:パソコンに意識して向き合う~自分と向き合う

4: 別れた彼に、この手帳をプレゼントしたい

 

1: 恋人との別れ、職場のいじめ

<Mさんのことばを抜粋>
テーブルの上を片づける、そんな当たり前のことができるようになってから、私の人生は一変しました。そうなるまでの私は、憂うつで心が晴れない日々が続きました。
仕事も、自分だけが空回りしているようで、むなしさを埋めようと、クレジットカードであちこちのサイトをのぞくネットサーフィンにもはまりました。それで、クレジット会社からの請求と通信費がかさみ、いつもお金がない状態です。女性の一人暮らしなのに、部屋の中は荒れ、本や雑誌が山積みになり、脱ぎ捨てた洋服が散らかり放題でした。

テーブルの上も、パソコンに占領され、周囲にはダイレクトメールや雑誌、化粧品やブラシなどの物があふれ、コーヒーカップを置くスペースすらなかったのです。 片づけなくてはと思うのですが、でも、片付けられない、まさにテレビなどで話題の「片づけられない女」になってしまいました。

そんなとき、知り合いの紹介で、あらかわ菜美さんにお会いしました。あらかわさんは「時間の活用術」の本を出している方で、わたしも時間を有効に使える手帳の使い方を教わりました。
このときに、あらかわさんから「テーブルをきれいに片づけると、幸運がやってくるよ」とアドバイスを受けて、テーブルをきれいにするモニターになりました。もしかしたら、私の憂うつや、空回りの原因はテーブルの上にあるのかも知れないと思えたのです。その日から、テーブルの上を片づけことにしました。

以上が「テーブルをきれいにするだけで幸運がやってくる!」より抜粋しました。

 

時間簿手帳と時間簿カレンダーついて

Mさんのことを語るのに、わたしのオリジナルの「時間簿カレンダー」と「時間簿手帳」をどうしてもお話ししたいと思います。すこし横道にそれますが・・・

わたしがずっと出したかった「時間簿」がカレンダーと手帳になり、大型書店や銀座にある伊藤屋さんにも置かれることになりました。私の夢が実現したのです。ところが、「時間簿手帳と時間簿カレンダー」の版元は、手帳やカレンダーの専門ではないので、手帳やカレンダーは12月というイメージがあり出遅れてしまったのです。

書店や文具店では、他の手帳やカレンダーが9月頃から並んで場所を占めていたのです。(手帳もカレンダーも場所取りの競争です)。 手帳は日付が入ってないので次の年も使えますが、カレンダーは時期が過ぎると使い物になりません。わたしは12月だというのに、あわてて書店や伊藤屋さんにごあいさつにお伺いしました。

カレンダー担当の方が「今頃になって、世界中の何百というカレンダーが並んで、置く場所はない、とそれはもう、叱られました。12月の忙しい時期に、無名の者が「時間簿カレンダーを置いてください」とお願いに上がるのですから、担当の方もあきれたと思います。

ところが、担当の方が「時間簿」カレンダーを見たとたんに、「素晴らしい!」と深くうなずいて、目立つ場所に置いて下さったのです。12月の大都会の雑踏の中、自分の存在が紙屑のように思えた、それが、あたたかな光に変わりました。あの感激を今でも思い出します。

そのような思い入れのある時間簿カレンダーと手帳を、一人でも多くのひとに使ってほしかったので、知り合いの会合やちいさな集まりに声をかけてもらって、その場所へ足を運んでいました。 そうした状況のなかで、Mさんと知り合いました

 

Mさんにぜったいに立ち直ってほしいMさんは仕事も恋人も失い、けれども前向きに生きよう、生きようとしていました。Mさんは選挙活動のボランティアをしていました。特別に思想があるわけでもなく、世の中を変えてやろうとか熱意があるわけでもなく、けれども何かをせずにはいられないような、深いさみしさがあるようにみえました。

わたしはMさんに自分の手帳を使ってもらって、「人生がハッピー」になったという、体験者になってほしかったのです。(わたしだけでなく、考案者は自分の作品でしあわせになってほしいと願いがあります)

わたしがいいたいことはここからです。

 

「つながる」は人間の最も基本の命綱とも表現できます。

 

仕事とつながる、学校とつながる、親とつながる、ペットとつながる、恋人とつながる、子どもとつながる、友だちとつながる、趣味とつながる、未来とつながる、・・・・・。 なぜ、つながるのでしょうか? それは人間の本質ではないかと思います。誰かと何かとつながっていたい。それは「安心」したいからだと思います。

「つながる」ものがたくさんある中で、みんなひとり一人、つながるものが違います。ここ数年、「携帯とつながる」「スマホとつながる」など、現代社会のむなしさや空虚さを表現することばとして使われています。

Mさんは、学生時代からずっと付き合っていた恋人と別れ、仕事も辞めました。 つまり、「つながっていた仕事と恋人」が切れたのです。つながるものは「クレジットカードであちこちのサイトをのぞくネットサーフィンでした。

Mさんは26歳。テーブルをきれいにするだけで~ご紹介したGさんのようにある程度人生を生きてきた人、また、Aさんのように家族がある人とは、条件が違います。

わたしはMさんに、手帳の説明より、「テーブルの上をきれいにして」と言いました。 Mさんももしかしたら、憂うつや、空回りの原因はテーブルの上にあるのかも知れないと思えたのです。その日から、テーブルの上を片づけことにしました。

 

2:片づけられない女を卒業

<Mさんのことばを抜粋>
テーブルの上に積み重なっていた紙類や化粧品などを片づけてみると、パソコンも片づけたくなりました。こうしてテーブルの上がきれいになって広くなると、今度は部屋もきれいにしたくなりました。不要な物をまとめて処分したり、掃除機をかけたり、雑巾がけやガラスみがきもするようになったのです。テーブルの上をきれいにして一週間もしないうちに、「片づけられない女」を卒業することができました。

テーブルをきれいにするだけで~の本の中では、このよううに書きましたが。実際はMさんのことをもっと書きたいことがありましたが、出版社が作りたい本に仕上げるわけですから仕方がないことです。

それで、わたしが書きたかったことというのは以下です。
Mさんはわたしと知り合ってすぐ、わたしを信頼してくれたのでしょう。わたしが手帳とカレンダーを売りにいく先々についてきて、わたしと一緒にいる時間を作りました。Mさんはよく気がつく人で、手帳が売れると会計をしてくれたり、この手帳はいいんですよ、とPRしてくれたり、秘書をしていたというくらいですから、若いのにほんとうに感心しました。

でも、やっぱり、若い女の子です。暇さえあれば、「彼氏はいま、私のことをどう思っているかしら」とか、前の職場の上司の悪口とか、とにかく、夜でもわたしの携帯電話にかけてきました。
ある日、Mさんは「パソコンができないように線をハサミで切った」というのです。え!?
わたしはびっくりしました。パソコンは自分が社会とつながるたいつせな道具だったはず。パソコンの線を切ったのは、パソコンが不要になったからではなく、「パソコンをできないようにするために」、自らパソコンの線をハサミで切ったというのです。

この大胆なMさんの行動は、自分にきびしく、決断しなければできないことだと思います。 「パソコンがなければ、ネットで買い物をしなくなるし、カードがなければ買い物ができない」。 そうすると、おカネが出ていかないわけですよね。でも、ほとんどの人は、頭でわかっていてもできない、それができないから悩むわけですよね。

わたしは女性雑誌などでOLひとり暮らしのアドバイスをたくさんしてきました。女性たちは帰宅後、ダラダラとテレビをつけたままネットショッピングと懸賞にハマッて抜けられないというのです。いっそうのこと、Mさんのようにパソコンをできないように「パソコンの線をハサミで切る」。これがいちばんかんたんで早道かもしれません・・・・。

自分をしあわせにしないモノの「つながる」切る

モノはわたしのたちの生活を便利して、幸せにしてくれるために存在しています。モノだけでなく、人、仕事、趣味、家族・・・。けれども、自分をしあわせにしないで苦しみを与えるモノは、いらない、「つなかりを切った」ほうがいいですよね。それがMさんのとった行動でした。ではなぜ、そのような行動がとれたのでしょうか?

さて、テーブルをきれいにするだけで~は
社会についていけない~自分についていこう!
自分に意識を向けるために、生活の軸であるテーブルをきれいにしよう! から、からスタートしています。
「意識」「つながる」「今ここ」がキーワードです。(Mさんのことを「意識」「つながる」「今ここ」を意識しながら読むと、理解が深くなるのではないかと思います)

次はMさんが「つながる」パソコンをなぜ切ったのかについて書きます。

 

3:パソコンに意識して向き合う~自分と向き合う

Mさんはどうして、パソコンの線を切ったのでしようか?
たとえば、テーブルの上に、紙類や雑誌類や化粧品がごちゃごちゃあると、何が必要か不要かみえません。ところがテーブルをきれいにして、最後にパソコンをテーブルに残しました。パソコンがあれば、パソコンの前に座っていつものようにネットサーフィンをしてしまいます。無意識というか、いつものクセというか。ところが、Mさんはパソコンと向き合ったのです。

何がいいたいかと言うと、テーブルの上にひとつだけ置いてあると、意識が働きます。パソコンがなければ、わたしはムダなお金を使わない。わたしがムダなおカネを使わないようにするには、このパソコンがない方がいい・・・。つまり、パソコンと向き合って、自分と向き合う、ことをしたのです。(タバコを吸わないようにするために、灰皿をテーブルの上に置かなようにした人もいますが、考え方としては似ていますが、Mんさのパソコンはそれに気づく前段階です)

これは、わたしたちは日常、経験していることだと思います。ひとつだけあると、あれ?と気づくことがあります。これはここにない方がいいなとか、ここにこれがあると邪魔だなとか・・・。(その反対もあります。置きっぱなし状態だと気がつかないことの方が多いです。コートやカバンなどは、吊り下げたままになっていても気がつきません。でも、毎日、使っている場所だと、これがここにあると邪魔だな、と気がつきます)。

テーブルではないのですが、わたしもこれと似たような経験をしました。

ひとつだけがあると、意識が働く
スーパーへ買い物に行く自分の行動ですが、翌日、雨が降るというので、翌日の分も買い物をしてきました。ところが、翌日になって雨が降っているのにスーパーに行くんですね。「わたしは何を買いにきた?」と自分に問いながら、買い物カゴの中の品物を、ひとつひとつ、これもいらない、これもいらない、と元の場所に戻してみたのです。

そしたら、ひとつだけ最後に残った品物がありました。はじめて、自分が無意識に買っている品物に気がついたのです。それまでは、他の品物と一緒にカゴに入っているのでわからなかったのです。これ以来、わたしはこの品物を意識して買わないようにしました。(テーブルをきれいに片づけていったらある女性が、キャディを無意識に口に入れていることに気がつきました)

ポジティブとネガティブの中間は「今ここ」です。
Mさんは仕事と恋人を失い、ネットで買い物をしておカネがどんどん減っていったわけです。つまり、ネガティブが100%近かったわけですね。Mさんはテーブルの上を片づけて、部屋もきれいにしました。つながっていたパソコンを断ち切って、ムダな出費をしなくなりました。
ネガティブをかなり減少したわけです。大成功です。

そして、パソコンのないきれいなテーブルでMさんは「時間簿手帳」をつけました。意識がポジティブに向かっているということです。

次はMさんが「つながる」を何に求めたかを書きます。

4: 別れた彼に、この手帳をプレゼントしたい

Mさんは時間簿手帳をしばらくつけていました。そして、「別れた彼に、この手帳をプレゼントしたい」と言うのです。Mさんはパソコンができないように、パソコンの線を自ら切るような人ですから、積極的なのです。そして、行動にすぐ移すタイプのようです。

それで、わたしから手帳をあらたに購入しました。たしか、彼が引っ越して住所がわからなので、どうしたらいい?とわたしに聞いてきました。「電話をかけて聞いたら?」とわたしはMさんに言ったような気がします。そして、Mさんは彼の住所をきいて、手帳を送ったようです。 Mさんは彼とよりに戻したいというひそかな期待があったのでしょう。

それで、どうなったのか結論から言います。
彼はMさんとよりに戻して付き合いたいと思ってないということでした。テーブルをきれいにするだけで幸運がやってくる!の本の中でMさんは以下のように話しています。

<Mさんのことばを抜粋>
憂うつな気分も晴れて、前のようにはむなしくならなくなり、パソコンを処分して通信費もかからなくなり、クレジットカードで買い物をすることも減っていきました。経済的にはひと安心です。

そして、なかなか決まらなかった次の仕事も決まりました。一流企業の秘書の仕事に就くことができるようになりました。その上、会社で好きな人までできたのです。前の恋人と別れてから思いがふっ切れずに、人を好きになることはなかったのです。

恋をするとおしゃれも楽しくて、こんなウキウキ気分になれるのも久しぶりです。何かプレゼントももらえるようになりました。弟からはおサイフをもらい、知り合いからは新品同様のブランドのスーツを5着もいただいたのです。テーブルをきれいにしてからというものは、恋も仕事もうまくいってハッピーな私です。

あの後、Mさんはどうしているかな・・と思って、携帯電話をかけましが、どうやら番号が変わったらしくつながりませんでした。わたしは思うには、元気で充実しているんではないかな・・・と。あれほどまでにわたしを慕って、頼っていたのですが、「つながる」ものが別の「つながる」ものに変わったのでしょう。

 

つながるものの変化

私たちは年齢や環境の変化で「つながる」対象も変化しています。「つながる」ものを探し求めるのが、人間の本質ではないかと思います。(ツイッターもフエイスブックもつながる仕組です)。どうやら、私たち人間は「絶えず変化しつづける」それは意識の成長=「創造」することが目的のようです。

そのプロセスが生きる、人生だと思います。

よろこひも悲しみや、苦しみを体験しながら、「つながる」対象はモノや人や地位ではなくなっていくようです。「自分とつながる」「宇宙・神・大いなる存在とつながる」、それをアセンションというようです。

Mさんの悲しみの状況をポジティブに向けたのはテーブルをきれいにしたことが、最初のきっかけであったとこはたしかでしょう。後は、本人の意識でした。

時間簿手帳の仕組について、かんたんに説明します。
「7コマ」になっていて、「仕事」「プライベート」「家族」「趣味」「   」「   」「   」。この空白に自分の入れたいことを書き込んでいきます。空白は意識しないと、文字が入りませんよね。

「エクササイズ」「月をみる」の文字を入れると、あ、今日、何か体を動かさなきゃ、とか、月を見上げよう、とか、ほんの一瞬でも思いますものね。この一瞬が「今ここ」です。